ニッセン本社にほど近い場所でSHOPを運営されている「京都デニム」。「京都デニム」の創業者一族は、江戸時代から代々着物業に携わり、昭和に入ってから伝統工芸京友禅染めと平金糸刺しゅうを合わせた着物を製造されていたそうです。2007年、一人でも多くの方に着物や伝統工芸の良さを伝えられるためにデニム製品に京友禅染めを施す技術の開発に成功し、京友禅を日常に落とし込んだ商品を販売されています。着物という形にこだわらず、少しでも多くの人に知ってもらえる活動を始めよう、そして日本の良さを広めようと考え、「京都デニム」で活動されています。
今回は、「京都デニム」創設者の桑山さんに「京都デニム」の代表商品でもある可愛らしい『でにぐま』についてお聞きしました。
RiFUKURU staff:まずは「京都デニム」の『でにぐま』についてご紹介お願いします。
桑山さん:デニムのぬいぐるみ『でにぐま』は廃棄されるはずの生地や資材を利用して製作したアイテム、そうした小さな活動が地球環境を変えると信じて活動をしています。アップサイクルアイテムだからこその一点一点微妙に違う味や手作りの感性を楽しむことができます。
RiFUKURU staff:『でにぐま』を作ろうと思ったキカッケは何でしょうか。何か誕生秘話もあれば教えていただけますか。
桑山さん:元々、自分がぬいぐるみ好きで、デニムで可愛いぬいぐるみが出来ないかなと思ったのがキッカケです。2010年頃から販売開始していました。クマの前はネコ、サル、ウサギ、カエル、ブタ、ペンギンなどいろんな動物で作ったりもしました。最終、いろいろと試行錯誤した結果、クマが一番可愛くて、お客様の反応が良かったので、『でにぐま』として残っていったというのが秘話といえば秘話ですね。2020年には『でにぐま』だけ残しました。サイズも最初は今より一回り大きかったのですが、自分のカバンに付けていて、満員電車に乗っている時に他の人に当たってしまうのが気になり、徐々に小さくしていきました。
RiFUKURU staff:『でにぐま』を販売する背景にある想いを教えてください。
桑山さん:やはり商品を製作する上で、どうしても出てしまう端材がもったいないなと思っていました。きっと端材をぬいぐるみにしたら可愛いだろうと思いました。どちらかというと、無駄をなくすために始めたというよりは生地に愛着があるし、気持ちを込めて生地を作っていたので、その端材にも思い入れがありました。だからその生地の端材を使って、形にして、可愛くしたい、生産者の想いからできています。端材はその時によって違い、伸びる生地や伸びない生地が混ざっているため、すべての顔が違うようにできています。正直言って、製作するのはすごく手間はかかります。生地の収集、生地の仕分け、色の染め直し、素材の色決め、裁断、縫製と様々な工程を経て出来ています。少し手が空いてる時に職人さんに縫ってもらっているから、沢山は作れないですが、それが魅力でもあるかなと思います。
最後に。。。
伝統的な技法で制作した『でにぐま』はMADE IN KYOTOです。生地職人が感じる生地への愛着は、縫製職人の一針一針にも込められ『でにぐま』へと生まれ変わります。だから、ずっと一緒に過ごしていると『でにぐま』に愛着がわいてくるはずです。
京都へお越しの際は『でにぐま』へ出会いにぜひ「京都デニム」のSHOPにもお立ち寄りください。その時にしかないたった一つだけの『でにぐま』が待っています♪
京都デニムの商品はオンラインでもお買い求めいただけます。※外部のサイトに移動します
デニムのぬいぐるみ『でにぐま』 – 京都デニムオンラインショップ
Address:〒600-8208 京都府京都市下京区小稲荷町79−3
Open:9:00~19:00 営業日、営業時間は変動します。最新の情報はGoogle Mapでご確認ください。