100年引き継がれる織物技術・笹田織物株式会社

企業

明治44年の創業以来、大和絣から始まり、蚊帳生地、大和木綿、そして現在は襖紙用・壁紙用の織物を中心に手芸用織物や服飾雑貨用織物も製造されている笹田織物株式会社の代表取締役社長笹田様にお話を伺いました。

笹田織物株式会社様の本社
奈良盆地の中央に位置する奈良県磯城郡に笹田織物株式会社様の本社

ニッセンスタッフ西島御社の主産業物である粗目の織り技術で作られた”ふすま地” の現状はいかがですか?

笹田織物株式会社笹田様京都南部、越前、そして、この奈良で10数社が生産するのみとなっています。
住宅事情から減少する傾向ですね。

織機の音が心地よく響きます

ニッセンスタッフ西島同じ粗目の織技術である奈良の特産品「蚊帳生地」についてもお教えください。

笹田織物株式会社笹田様もともと、蚊帳に使われた目の粗い生地である「蚊帳生地」は吸水性と通気性に優れています。その特性を活かした布巾はご存じの方も多いのでは。当社のオリジナル布巾は縫いやすくする為にでんぷん糊をコーティングしています。
洗う度にやわらかくなっていく、育てる楽しみも味わっていただけますよ。

織物の重要な工程整経

ニッセンスタッフ西島その蚊帳生地を使用した「ZANTANふきん」についてお教えください。

笹田織物株式会社笹田様「もったいない」をテーマに倉庫に眠る残っていた生地、試作の生地を使用した商品です。使っていただき、奈良の特産である蚊帳生地布巾をお試しください。
拭く、磨く、越す、敷く、包む・・・キッチン、食卓、水まわりの万能選手ですよ。

蚊帳生地を使用した布巾
吸水性の優れた蚊帳生地のふきんは極上の使い心地

ニッセンスタッフ西島取材を終えて
SDGsの取組を進められている笹田様は伝統的な工業製品として蚊帳生地の生産に熱く取り組んでおられます。課題として持っておられる事柄を伺い、私たちの活動がお役に立てればという思いがふつふつとわいてきました。
蚊帳生地を使用した布巾は私も個人的に愛用しています。独特な雰囲気のある色合いや素材の吸湿性の良さ・・・どんな点をとっても、日本の丁寧なモノづくりが感じられて愛着心がわきます。
今後も各地域で様々な取り組みをされている企業様をご紹介していきますので、ご期待くださいね。

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