2023年3月、ニッセンに「RiFUKURU(りふくる)」という新しいブランドがスタートしました。
この「RiFUKURUコラム」では、ブランドの想いや商品企画にかける情熱、会社がある京都のこと、スタッフの奮闘記、日々の小ネタなど、色々なことを発信しています。
まず、ブランドを立ち上げることになった経緯や想いをお話しさせていただきましょう。
アパレルを取り巻く環境問題
大量生産・大量消費が問題視される中、アパレルを取り巻く環境や、それを身につける人のために私たちに何かできることはないだろうかと考えていました。
日本のアパレルの現状を調べると、服1着作るためには、ペットボトル約255本製造分のCO2排出と浴槽約11杯分の水を消費することが分かりました。また、服の製造で出てくる端材などは年間約45,000トン、服に換算すると約1.8億着分にもなります。それほど服を作ることは環境に対して、さまざまな負荷がかかってしまうのです。
RiFUKURUは生地の原石を見つけました
そんなアパレルの現状を前に、私たちができることを調べていると、アパレル以外の業界では、野菜くずを活かした食品や、壊れてしまった資材を使った家具など、本来なら捨てられてしまうものを活かした商品化の取り組みが行われているのを見つけました。
そこで、アパレルもまだ使いようによっては使えるのに、捨てられてしまっているものがあるのではないか、と気づきました。
それから、多くの日本国内の生地メーカーや縫製工場、商社にお話しを伺いました。
すると、生産者が想いを込めて作っているのに、少しのキズや汚れ、色ムラがあるからと使われていないものや、効率的な供給を実現するために過剰に作ってしまったものなど、本当はとても価値のある生地でまだまだ使うことができるのに、このままだと捨てられかねない、たくさんの生地の原石を見つけることができました。
生産者の想いから「捨てたくないもの」に新たな価値を
私たちはそんな生地を価値ある商品として生まれ変わらせる取り組みをしています。
少しだけ残ってしまった生地を使っているから、たくさん作ることはできないけど、一期一会の楽しさがある。B品になってしまったキズはあるけど、世界に一つだけの味として愛着がもてる。
そんな風に、ひとつひとつの生地のストーリーをみなさんと一緒に楽しめるような商品を目指しています。
そして、この取り組みをアパレルの環境への負荷を減らし、より豊かな人々の生活や社会を作る一つのきっかけにしていきたいと思っています。
RiFUKURUはすべて日本製。
国内の生地メーカー・縫製工場でしかできないモノ作り
RiFUKURUの商品は日本の高い技術力をもつ生地メーカー・縫製工場で製造しています。
現在日本で販売されている服のうち、国内で縫製されている服はたったの「1.8%」しかありません。(2021年統計)
日本製生地の上質さや、丁寧な日本縫製はぜひあなたの目で、商品を見て確かめてください。
日本のどこでどんな風に作られたのかをお伝えすることで生産背景に想いをはせていただき、日本の産業を見直す一歩になる商品づくりを目指しています。
余計な資材は使わない。
極力ゴミの出ないお買い物を
RiFUKURUのオリジナル商品は、下げ札やブランドネームなど付属していなくても問題ない資材は一切使いません。
品質管理上、どうしても必要になる商品の梱包袋は、プラスチック端材からできる再生プラスチックを使用することで、CO2削減にも貢献し、環境に配慮しています。
ひとつひとつを分かりやすく伝える
CO2削減に貢献
販売するすべての商品の販売ページに新たに生産した場合と比較したCO2削減量を記載しています。
RiFUKURUはひとつひとつの効果を分かりやすく伝えることがサステナビリティを意識するきっかけになると考えています。
RiFUKURUでは、捨てられてしまう可能性のあるものを使用し、原材料調達・紡績・染色の工程を削減し、服1着生産するにあたり排出されるCO2を89.7%削減しています。
出典:「令和2年度 ファッションと環境に関する調査業務」(環境省)を加工して作成
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